浄土真宗の西と東の見分け方
──現場で最初に見ていたのは本尊でした

浄土真宗と分かっても、そこで終わりではありません。本願寺派(西・お西)と真宗大谷派(東・お東)があり、焼香の回数などが変わってきます。

現場で最初に見ていたのは、本尊でした

仏壇の柱の色で見分ける方法がよく紹介されていますが、現場で最初に確認していたのは本尊です。

ご遺族に「西か東か分からない」と言われることも、たまにありました。そのときも、本尊を見るか、お寺で判断していました。

仏壇が金仏壇ではない(木目調やモダンなタイプの)お宅でも同じで、本尊があれば本尊で見て、それが無ければお寺に確認するという順番でした。柱の色は、金仏壇でなければ使えない手がかりだからです。

一般には、本尊の後光(ごこう)の本数で見分けられるといわれます。本願寺派は8本、大谷派は6本とされます。脇侍(わきじ)も、本願寺派は親鸞聖人像と蓮如聖人像、大谷派は十字名号と九字名号を安置するのが一般的といわれます。

金仏壇なら、内部の柱の色でも分かります

金仏壇の場合は、扉を開けて内部を見ると分かりやすいとされています。

  • 柱が金色 ── 本願寺派(西)
  • 柱が黒色 ── 大谷派(東)

宮殿(くうでん)と呼ばれる、本尊を納めるお堂の形の部分にも違いがあるといわれます。本願寺派は一重の杮葺(こけらぶき)屋根で、金箔を押した金色の見た目。大谷派は二重の瓦屋根で、黒い漆塗りの部分が多く見られるとされます。

宗派チェッカーでも、この柱の色を手がかりのひとつとして使っています。

仏具の色は、手がかりにはなりますが決め手にはなりません

燭台・花立・香炉といった仏具の色で西と東が分かれる、という説明を見かけることがあります。

仏具の色から見分けがつく場合もあります。ただしそれだけで確定はできません。現場でも、仏具の色を決め手にすることはありませんでした。

仏具の色は補助的な手がかりと考えて、確認は本尊で行うのが確実です。

焼香の作法は違います

  • 本願寺派(西) ── 1回。おしいただかない
  • 大谷派(東) ── 2回。おしいただかない

どちらも香をおしいただかず、そのまま香炉にくべるとされている点は共通です。詳しくは焼香の回数の記事をご覧ください。

葬儀の進行そのものは、大きく変わりませんでした

西と東で、葬儀の進行や準備で実際に変えていたことは、特になかったように記憶しています。

ただしこれは記憶に基づくものですので、忘れているだけの可能性もあります。断定はできません。

最終的な確認先

西と東の違いは、仏壇の作りや作法に表れますが、地域やお寺による差もあります。

はっきりさせたいときは、菩提寺(お付き合いのあるお寺)にご確認ください。お寺の名前が分かれば、「○○寺 宗派」で検索して分かる場合もあります。